こんばんは♪
皆さんは1日のうち、どのくらいゲームをプレイされるでしょうか?
最近はゲーム機やパソコンだけでなく、スマホでも簡単に多くのゲームをプレイ出来るようになっています。
特にスマホはゲーム以外でも使う機会が多く、なんとなくボーとしながらYouTubeやアプリを開いていると、いつの間にか結構時間が経っていた…なんてこともあるのではないでしょうか?
…その昔、
【ゲームは一日1時間】という名言を残した人物がいます。
その人は『高橋名人』と呼ばれ、ファミコン全盛期にゲーム会社ハドソンに所属、"ファミコン名人"として一世を風靡した方です。
過去にジョイカードというファミコン周辺機器のご紹介の時に少しお話しておりますので、よろしければこちらもご覧下さい。
では、本日はこの【ゲームは一日1時間】という名言とそこにある高橋名人の思いをお話していきましょう。
【ゲームは一日1時間】言われた事ありますか?
子供の頃、「ゲームは1時間だけにしなさい!」とか「時間を決めてやりなさい!」とか…親から言われた事はありませんか?
これの大本は、この高橋名人の【ゲームは一日1時間】から来ています。
子供がゲームに熱中するのを良しとしない親が、子供をしつける際の口実に使用され、正直この言葉だけだと『子供に対する説教』のように感じる方もいるかもしれません。
この名言が生まれる以前に、公の場で高橋名人は
「テレビゲームが上手くなりたいなら、1時間だけ集中してやるのがいい。後は外へ行って遊びなさい」
というような発言をされました。
当時この発言を聞いた子供は唖然とし、問屋などから「ゲーム会社の人間がゲームをするなとは何事か!」とクレームまで入ったそうで、後にハドソンにて役員会が開かれるほどの物議を醸したそうです。
しかし、この高橋名人の言葉には続きがあり、強いメッセージ性を持つものだったのです。
言葉の裏に隠されたメッセージ
この高橋名人の言葉の真意は、
「勉強でも何でもやりすぎは良くない。ゲームにだけ夢中にならず、色々なことを経験しよう」
というものだったのです。
上記は、社長の決断として『ゲームばかりで遊ばない、他のこともしよう』という健全な方向性を打ち出すこととなり、後に高橋名人に標語の作成が命じられました。
それが以下、5つの標語になります。
- 「ゲームは一日一時間」
- 「外で遊ぼう元気良く」
- 「僕らの仕事はもちろん勉強」
- 「成績上がればゲームも楽しい」
- 「僕らは未来の社会人!」
これらは、ハドソン製のゲームソフトの取扱説明書や、コロコロコミックなどにも掲載されていました。
特にファミコン発売当時は《ゲームセンター=不良の溜まり場》という悪印象を持たれていたことが多く、事実、小中学生などはゲームセンターへの出入りが禁止されている時代がありました。
その悪印象がファミコンにも持たれてしまうという危惧もあった事と、テレビゲーム文化がすぐに飽きられ一時的な流行で終わってしまうことを懸念して『ゲームと社会との間に健全で長期的な関係が育まれるように』との思いから生まれたものでもあったのです。
ちなみに余談ですが、これはあくまでも『子供』へ向けたメッセージであり、『自己管理の出来る大人』に関しては、何時間ゲームしていても"自己責任"であるという見解となります。
最後に
このゲームは一日1時間というものですが、
2014年にオックスフォード大学のとある研究団が、イギリス全土の10歳~15歳の子供5000人に対して、ゲームに費やす時間と共に生活への満足度や友人との関係性などを質問するという実験が行われたそうです。
結果、ゲームをプレイしない子供達と比較すると、1日1時間以内にプレイを止める子供達は、生活への満足度が高く・社交的・ゲームを通じて幸福感や一体感を得られる事を示し、逆に1時間以上プレイする子供は落ち着きがなくなったり・注意力散漫になる…という違いが見られたとのことです。
これは1時間以上ゲームをする事で、ゲーム以外の活動の機会を逃す事が原因と考えられたそうですが…これにより、高橋名人が語っていた事が学術的にも裏付けられたということになります。
※もちろん全員が全員上記のようになるということではないと思いますが※
この高橋名人の名言は、ゲームだけの事ではないと私は思います。
例えば勉強であっても、『1時間』など時間を決めて集中した方が吸収効率が上がります。適度に休憩を挟み、時間に制限を持って事に当たった方が効果的という実験結果も色々と出ていますしね。
一つの事にのめり込むということも大事なことですが、一つの事に捕らわれず広く色んなものを経験し吸収すると、自分の経験に繋がり視野も広がっていくものです。
最近は、ゲームだけでなく仕事でもプライベートでも、パソコンやスマホなどを見る機会が非常に多くなっています。かくいう私も仕事にYouTubeにブログに、寝る時間以外はほぼ電子機器に触れている生活を送ってしまっています。
たまには、パソコンや携帯から離れて、自然の中でゆったりと過ごす…というのもやってみたいものですね(^^♪
頑張る事も大切ですが、時にはリフレッシュすることもとても大事なことです。
ではでは、本日はこの辺で\(^o^)/